Home > Featured > Withコロナで一気に加速する営業のDX化

バーチャル展示会やWebサイトの商品展示をVR/AR化」

従来の対面による営業活動が不可能となり、デジタルマーケッティングによる集客・販促が重要課題となりました。B2C(消費者向け)特にネット通販は、ロックダウン状態でネットショッピングが加速、売上も急増している企業もあれば、Webサイトが整備されずに低迷してしまうところもあり、明暗が別れた感じがします。B2BのWebサイトの存在は会社案内的であったり、情報がアップデートされていないところが多く、コンバージョン(サイト訪問者が具体的な資料請求や見積り依頼となる率)をあまり意識していない企業が多いのが現実と言えます。Withコロナ状況下でWebサイトをどのように活用して集客や販促を効果を高めるか、悩まれている方も多いと思います。

「急増するWebサイトの改修や製作依頼」

3月上旬、ロックダウンが目前となり、ソフト開発やWebサイト開発の仕事は暫く入ってこないだろうと思っていました。しかし、現実は逆に4月上旬からWebサイトの修正や見直しの依頼が増えました。弊社のWeb開発方針も従来の顧客からの依頼を元にWebサイトを制作する方向から、実需につながる「SEO効果の向上」、「コンバージョン率向上」、それを支える「包括的なデジタルマーケティング戦略」に重点を置く方針としました。クライアント企業の実益を最優先し、結果を出すWebサイト作りが重要課題となりました。

コンバージョン率を高める基本的なポイント

  • モダンなデザイン、モバイル端末にも対応したレスポンシブデザイン
  • 競合のWebサイトと比較してより魅力的である事
  • 情報が整理され、存在顧客が知りたい情報が網羅されている
  • 商品・製品の魅力的な展示、動画、3D画像、360°(全方位)に閲覧できるといった工夫
  • SEO(検索エンジン最適化)のターゲットキーワードはコンバージョンを意識
  • 問合せをしやすい仕組み、できればワンクリックで可能なこと

「差別化」できる・される?WebXR

Withコロナ状態となり、XR(VR=仮想現実、AR=拡張現実、Mix Reality=複合現実)といった仮想的にリアルな体験を実現する技術が急に注目されるようになりました。B2CサイトではARをモバイルアプリで提供する動きが増えており、Shopify(Eコマースサイト提供最大規模)でも積極的に活用されてます。従来のWebサイトも3D画像やVR・ARの応用で、専用ゴーグル使わずマウス操作で疑似体験を提供できるようになり、魅力的な展示を行い競合との差別化を行う事が可能となりました。

「2.5倍の売上コンバージョンとなるAR=拡張現実」 

多くのEコマースサイトを提供するShopifyのデータではAR導入によるコンバージョン率は2.5倍となるデータを発表しており、商材により違いがあるものの無視できないデータとして注目できます。

イベントやショールームの仮想化

ショールーム、トレードショー、ギャラリーと言った空間もWebXR活用で仮想的に実現できます。特にB2Bの各業界で盛んに行われていたトレードショーも主催者の一部はバーチャル化に向かってはいるものの、今だWebinarが中心となり、従来のようなトレードショーの販促効果を維持するのは難しいと思われます。仮想化された自社の展示スペースをいかに魅力的にできるか、訪問者をいかにして自社のWebサイトに誘導し、どのようにしてコンバージョン率を高めるかが鍵となります。もちろん、自社のWeb サイトも魅力的かつ高品質な情報提供し、問い合わせをしやすい仕組みづくりが必要となります。

営業・マーケティング部門のDX化

“デジタルファースト”となった現在、今まで実現が難しかったマーケッティング・営業の“DX”施策がより重要となりました。従来の、B2Bの営業活動の中心であった訪問・面会やトレードショーと言った「対面」による営業展開が不可能となり、急遽ウェビナーや顧客へのメール連絡を始めたものの、期待している効果が出ない事が多く、包括的なデジタルマーケティング施策が必要となりました。しかしどこから始めたらよいか分からないという営業現場がほとんどだと思います。

長期化するコロナ、終息後の営業展開もDXが勝負

どこから始めるか悩まれる場合は、まずは自社のデジタルマーケティングの進捗状況の把握をお勧めします。SEO施策の見直し、Webサイトの訪問者のふるまい分析から始めて、その後にWebサイトの改善、ネット広告、SNSや動画配信、ウェビナー、ニュースレター、ブログ、ウェビナー、バーチャル展示会等と言った包括的な取り組みをお勧めします。

 

今回は営業のDX化のお話ですが、今後もデジタルマーケティングに関する情報発信をしていきます。

 

新村 賢(にいむら まさる)
MultiNet International Inc. 代表
1989年渡米、通信会社系プロジェクトマネージャー、総合商社ITマネージャーを経て現MultiNet創業。豊富なIT分野の経験を活かしたシステム構築、クラウドソリューション、セキュリティーコンサルテーション、ERP最適化、Web技術開発を得意とする。電話・SMS・Fax 212-660-7000 sales@multinet-usa.com   www.multinet-usa.com

Digital Business Research Corpを今年5月に立ち上げ、研究開発を目的とした非営利組織として主にデジタルビジネス分野の研究を対象とする。デジタルマーケティングとXR(VR、AR、Mix Reality)をはじめ、コロナ後のDXの姿を探求しています。電話・SMS・Fax 212-660-7009 info@db-research.org    www.db-research.org

《企業概況ニュース》2020年 創立記念号掲載