COVID-19は、未だに世界中で大きな猛威を奮っています。企業で働く私達にとっては、感染拡大防止を目的に、可能な企業、業種業態からリモートワークが推進され、そのまま企業の在り方も変革してきています。

 コミュニケーションの方法はオフラインから一気にオンラインになっていきました。私も2020年2月からは打ち合わせの95%以上がオンラインになり、またお客様との商談、セミナーもオンライン化がされています。GoogleやApple、Microsoft、Salesforceなども従来アメリカで行われていた世界規模のイベントをオンラインに切り替えて対応しています。今、私達がすぐに対応できるものとして、多くの人が使っているウェブ会議やウェブセミナーへの知識や経験を蓄積していくことがあります。今回は、実体験を踏まえてウェブ会議とウェブセミナーを取り上げてみます。

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 ウェブ会議は、社内・社外に分けられますが、基本の部分は大きくは変わりません。

 まずツールですが、4種の神器は必須です。カメラ、マイク、イヤホンやヘッドホンそしてインターネット回線です。インターネット回線は何より重要ですが、イヤホン、マイクにもこだわりましょう。全てではないですが値段に比例して性能が良くなります。その上で円滑に会議が進む大きなポイントは、積極的な画面共有です。画面共有なしに細かい仕事の話はなかなか伝わらないと思っても過言ではありません。ウェブの画面やテキスト、パワーポイント、エクセル など資料を映し出して、話をしながら決まった内容や次回までの宿題などを議事録として残していくということがオフラインの打ち合わせより容易なため、画面共有を積極的に活用していくことが質の高いウェブ会議には重要です。

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 次に、ウェブセミナーについてです。各社試行錯誤されている部分で、参加のハードルが低いため比較的人は集まりやすいのですが、当日に参加される割合はオフラインのセミナーよりも低く、またセミナー後のアンケートも集まりにくいためという問題を、どう解消するのかが課題です。私も何回か実施してみて重要だと思ったポイントを3つ取り上げます。

 1つ目が全体の流れをしっかりと考えておくことです。特にセミナーの初めと終わりが非常に重要で、参加者を迷子にさせないように最初に今回の概要を伝え、最後にまとめをして締めくくる、質問を受け付けるというような方法が良さそうです。

 2つ目は、時間はコンパクトにするという点です。ウェブセミナーの性質上参加者はどうしても受け身になってしまうため、1時間同じ人が話すだけでも参加側はかなり大変です。30分ほどで収まるような内容にして、それ以上の内容は別開催のより詳細を取り上げるセミナーに誘導したり、質問で対応したりするほうが良さそうです。

 3つ目はセミナー後の対応です。例えば、どのように良質なリードにできるのかはしっかりとデザインしないと開催して終わりという状況になってしまいます。セミナー動画を自社YouTubeチャンネルで限定公開にし、そのURLを参加者に共有して見てもらう、合わせて資料の共有も行う、アンケートにご協力いただいた方にはプレミアム資料や動画を限定公開するといった工夫が求められます。

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 プライムストラテジーが提供するウェブ高速化ソリューションWEXAL(ウェクサル)やKUSANAGI(クサナギ)で、UXの高いウェブ環境を作っていただき、実際にウェブ会議やウェブセミナーをより良く行うことでビジネスを拡大して行ってもらえたらと思います。

 

穂苅 智哉(Tomoya Hokariプライム・ストラテジー株式会社 マーケティング部
連絡先:pr@prime-strategy.co.jp

《企業概況ニュース》2020年 8月号掲載