コロナ禍で営業・マーケティング分野のデジタル化が急速に進み、従来の展示会や対面営業が電子化される時代になりました。最新の手法を取り入れ、シンプルかつ柔軟な戦略が、ビジネスの成功に大きく影響します。従来の活動をどうデジタル化するか悩まれているマネジメントの方向けに、基本的な手順を以下解説します。業界やターゲット層によって細かな方法論は異なりますので、ここでは基本的なコンセプトを紹介します。
① 目的や目標の設定
目的を明確にする:例として自社製品やサービスのPR、ブランドイメージの向上、販売促進、新規顧客獲得、既存顧客との関係強化があげられますが、コロナ終息後も想定したDX施策が肝心となります。
目標の設定:売上向上率、時代に変化に応じたカテゴリーや商品毎の売上目標、市場の占有・浸透率、ウェブサイトの訪問数とコンバージョン率(実際の引合いになる確率)、立ち上がり後のKPIとなる指標も必要となりますが、初期の段階では基本的な数値を追いましょう。
予算:上記を実現する為に投資可能な予算を算定。制作や実施コストからの算出はあまり意味がありません。デジタルと言っても効果を求めるには費用が発生します。特に検索エンジン広告やウェブ関連広告費用は値上がり傾向にあるので、余裕を持った予算策定が成功の鍵となるでしょう。
② 業界の分析
同じ業界・競合他社のウェブサイトや動画コンテンツを確認します。
・魅力的な情報発信ができているか?
・役に立つ情報が整理されているか?
・問い合わせしたくなるようなコンテンツや仕組みがあるか?
・モバイル端末でも閲覧しやすいか?
自社の業界における立ち位置や将来的な方向性を意識し、デジタル化が進んでいる企業のウェブサイトやデジタル施策を参考にしながら、単なる真似ではなく、これからの時代に合わせた仕組みづくりを進める事が重要となります。
③ ターゲットを明確に
B2Bの場合:ターゲット企業、意志決定者、購買担当者、地域、時期等の条件抽出によるターゲットリストを作成。手持ちの情報が少ない場合はリスト業者から購入も検討項目となります。
B2Cの場合:デモグラフィック情報(例:地域、年齢層、性別、家族構成、所得、職業、趣味、学歴)、年々厳しくなる個人情報の扱いですが、消費動向の分析にはとても重要なデータとなります。
④ 必要なコンポーネントの確認
1)自社のウェブサイト検証情報がアップデートされているか、モバイル端末での表示確認、各リンクや連絡先の確認。
2)SEO:グーグル検索で想像可能な主なキーワードにより上位に表示されているか?
3)動画、ブログ、SNSへの情報発信やコンテンツが整備されているか?動画もブログもSEOに大きく貢献します。
4)トラフィック分析は無償のグーグル・アナリティクスを活用、データを取得、分析、状況把握をします。
5)Eメール マーケティングはリストの整理と活用方法を検討。ニュースレター、新製品紹介、特別セールやイベントの案内、サーベイと色々あります。ポイントはウェブサイトのランディングページ、動画、ウェビナーへの誘導等を通じてコンバージョン率を高める事になります。
6)ウェブ広告はグーグルやSNS(Facebook、Linked-In)、動画(YouTube)といったターゲット層や目的に応じて計画します。
⑤ 成否を左右するポイント
・スモールスタート
・ロードマップ作製
・より多くの部門の参加による情報発信
・事例紹介等、ユーザーの興味をそそるコンテンツ
・質の高いシンプルなデザイン
・モバイル端末対応(レスポンシブデザイン)
・各部門で簡単に使えるCMS(コンテンツ管理・編集機能)
《記事提供》
MultiNet International Inc.
デジタルマーケティングからウェブ製作・ホスティング、SEO、CMS、動画編集、メールマーケティング、ウェブサーベイ、OMNIチャンネル、ウェブXR、API連携開発 、サイバーセキュリティー運用・教育などワンストップでDXをサポートする。