Home > Interview > キーワードは「ワーク・フロム・エニウェア」
《Takamatsu Construction Group USA, Inc.》

キーワードは「ワーク・フロム・エニウェア」
《Takamatsu Construction Group USA, Inc.》

 

 

 

キーワードは「ワーク・フロム・エニウェア」

Takamatsu Construction Group USA, Inc.
President  曽我 太一 さん

https://www.takamatsu-cg.co.jp/ 

 2017年にグループ初の海外拠点として設立された髙松コンストラクショングループUSA。ニューヨークを拠点に、不動産運営や不動産開発を通して市場調査や米国市場における同社の可能性を探っている。

 マンハッタン内に二つの物件を取得し、一つは賃貸アパートの運営、もう一つは築100年の物件を全面改装しラグジュアリーコンドミニアムとして2021年7月から販売中だ。パンデミックの影響で、販売中のコンドミニアムは約10カ月遅れで完成。社長の曽我さんは「シンプル、ナチュラルなデザインで我々らしさ、日本らしさを出せたと思います」と完成した物件に安堵する。運営中のアパートについてもパンデミックにより、入居者の需要の変化や今後の方向性が見えた。「ワーク・フロム・エニウェアが今後のキーワードになると思います」。オフィスに行かない人が増え、他の大都市と同じくマンハッタンからも人口が流出したが、一方で、マンハッタンに住んでみたいという人が、生活と仕事を直ぐ始められるような物件の運営に切り替えた。「弊社では物件だけでなく、サービスやホスピタリティも売りにしています。日本のサービスの素晴らしさは日本では当たり前かもしれませんが、海外では特別な事として気に入って頂いています」。海外で現場を体験して気付いた“日本らしさ”を付加価値としてビジネスに取り入れることが、強みになると曽我さんは確信している。

 不動産開発プロジェクトは、米系住宅不動産開発会社とのジョイントベンチャーとして、ロサンゼルス郊外の富裕層エリア、ラグナニゲルの賃貸マンション開発がこの程着工した。このエリアは近年、生活環境の良さから大手IT各社などがサテライトオフィスを構え、専門性が高い若年人口が流入し続けている。「プールやバー、ビジネスセンターなどアメニティを豪華にしブランド価値を高め、住む人にステータスを感じてもらえるような物件です」と曽我さん。この他にも賃貸物件の開発プロジェクトがカリフォルニアで進行している。

《建設業界特集》
▶︎海外でも日本の〝竹中マインド〟を忘れない《TAKENAKA CONSTRUCTION ENGINEERING (U.S.A,). INC》
▶︎オープンイノベーションで建設現場のDXを推進《TAK-GRIT, INC.》
▶︎顧客の課題解決に寄り添うプラスチック開発のフクビ《FUKUVI USA, INC.》

《企業概況ニュース9月号 vol.272掲載》

You may also like
Norikoh: Kristina Pan
NYのレストラン業界で20年 自身のルーツを料理に込めて
Takamatsu Construction
日本のエッセンスを取り入れアメリカの人たちに喜ばれる物件づくりを
building
【NY商業不動産ウォッチング】
どうして こんなに マンハッタンには スキャフォードが 多いのか?
入居後のアフターケアが何よりも大切
《リビングクエスト不動産》