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経済再開に向け、人材を派遣する立場としての最善策を模索中

JTA, Inc.
ゴティ 英子 さん           http://www.jta-inc.com/

 5月8日から段階的にコロナウイルスの影響による経済活動の規制緩和を開始しているノースカロライナ州。州都ローリー近郊で、主に人材紹介や派遣を行うJTAインクを営むゴティさんは経済再開に向けた動きに喜びを隠せない。「他州と比較すると感染者数や死者数は少ないですが、3月から緊張感が高まり今では皆さんマスクや手袋をし感染拡大阻止に取り組んでいます。レストランや美容院はまだ通常通りではないですが、モールやゴルフショップの営業が再開し嬉しいですね。人が殺到するような雰囲気はありません」と話す。

 同社では通訳者、翻訳者の派遣を行っており「重要書類を取り扱うため、それらは通常社外への持ち出しは禁じられています。一時は仕事を失ったかと心配しましたが、無事にリモートワーク環境が整えられました」。しかし病院関連の通訳の仕事は、一時停止している。

 また、ゴティさんの夫は州内で従業員600人規模のオフィスを清掃する会社を営んでおり、厳しい状況を明かす。「皆さん家から働くようになり、オフィスの清掃が必要なくなってしまいました。それでも従業員の仕事を作らなければならないので、タダでもいいからと掃除させてもらっていました」。

 同地の日系企業でも職場に人が戻りつつあるというが、コロナウイルスの感染拡大が完全に払拭できていないなか、同社が派遣している人材の間では職場に戻ることに不安を表す人もいるという。「派遣側として、企業と派遣社員との間に立ち、お互いに一番良い解決法を見つけようとミーティングを重ねています」。ゴティさんは2003年から同地の日系コミュニティをサポートする非営利団体を主宰しており、日系コミュニティのリーダー的存在だ。厳しい局面にありながらも、終始明るく取材に答えてくれた。

《企業概況ニュース》2020年 6月号掲載

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