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エネルギーテック スタートアップピッチ
《ジェトロ・ヒューストン》

米国テキサス州発!
エネルギーテック スタートアップピッチ
《ジェトロ・ヒューストン》

 カーボンニュートラル実現に向け、エネルギー関連技術への注目が年々高まる中、ジェトロヒューストン主催で、米国テキサス州に所在するスタートアップ企業3社によるプレゼンテーションが開催された。協業連携先の発掘やその具体化に役立つための情報として、どういった企業が登壇しているかを紹介。各社のビジネスプラン、日本企業との連携協業にあたっての関心事から、抱えている課題、また今後の事業計画などについての概要を伝えていく。

 

Ideal Power
Jeff Knapp(ジェフ・ナップ)
さん(写真左) 

 まず、1社目のIdeal Power(アイデアルパワー)は、2007年に設立され、従業員7人のテキサス州オースティンに本社を置く企業。パワーエレクトロニクスという電力を変換する機器に使用される双方向スイッチ(B-TRAN™)を開発する。EV、EV充電、再生可能エネルギー、エネルギー貯蔵、スマートグリッドなどの用途で、省エネとコスト削減を実現する技術を持っている。日本企業との連携に向けた関心事項としては、研究開発への協力とジョイントベンチャー設立があり、また現在抱えている課題やニーズとしては、グローバルな半導体製造またパッケージング、テスト、倉庫、流通の確立がある。今後の事業計画として日本、米国その他アジア市場含むグローバルな販売、また日本企業のパートナーの発掘次第では、日本での事務所開設も検討中。米国エネルギー省関連団体より250万ドルの補助金を獲得している。

Criterion Energy Partners
Bridget Silva(ブリジット・シルバ)さん
(写真中央) 

 次は、2018年に設立され、従業員5人でテキサス州のヒューストンに本社を置き、従来のアプローチとは異なった形で地熱発電に取り組んでいる企業、Criterion Energy Partners(クライテリオンエナジーパートナーズ)。日本企業との協業連携に向けた関心としては投資家やジョイントベンチャー、業務提携、技術提携など、様々な形でのパートナーシップ、または実証実験の実施をあげている。現在抱えている課題は、掘削、発電所建設、電力マーケティングなどの分野で、投資家、製品のローカライゼーションを支援するパートナーや技術提携先の発掘。また、今後の事業計画は、2022年中にテキサス州での5NWのパイロットプロジェクトを立ち上げ、それをケーススタディとして米国内やその他国際市場拡大のために活用する予定がある。地熱を利用した分散型エネルギープロジェクトを展開する次世代エネルギー企業。地熱エネルギープロジェクトを様々な場所で商業的に実現することで、より持続可能な未来を創造することをミッションに掲げる。ライス大学のプログラムRice Alliance Clean Energy Accelerator一期生で、米国エネルギー省の研究開発補助金獲得している。

Renewable Ocean Energy
Richard Navarro, Ph. D(リチャード・ナバーロ)さん
(写真右) 

 最後は、2013年に設立され、従業員8人のRenewable Ocean Energy(リニューアブルオーシャンエナジー)。テキサス州、ダラス郊外グレープバインを拠点に、どんな資源でも発電が可能な水力発電システムを開発している。技術提携、業務提携、また日本市場に向けたローカライズ、その他グローバル市場向けの製造を関心事項としてあげており、現在抱えている課題は資金調達と土木機械電気などにおける技術支援。今後の事業計画として1時間当たり1MWの実証発電所を建設するための資金調達を行っていくことと、国内外へ販売するモジュールを製造するための工場設立がある。様々な水源で発電可能なポセイドン水力発電システムを開発し、水槌ポンプとサイフォンを用いて、ダムなしでも49.8mのダムと匹敵する圧力を生み出し水力発電を行う。テキサス州フォートワース市ビジネスプラン最優秀賞を受賞している。

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以上の内容に関して、質問、問い合わせやピッチの詳細や登壇者への面談希望の場合は、ジェトロヒューストン事務所まで。jetrohouston@jetro.go.jp

 

《企業概況ニュース》2022年 11月号掲載

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