Home > US Living > MEDICAL > DOCTORS > 第3回:日米健康診断、もう一つの相違点《ひばりファミリーメディカル》

定期的な健康診断の重要性や、アメリカと日本の健康診断の違いなど、ひばりファミリーメディカル院長の桑間千佳医師に分かりやすく解説して頂くコーナーです。

《過去連載アーカイブ》
第1
回:日本とアメリカの健康診断
第2
回:人間ドック?米国型健康診断?

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 日本型人間ドックと米国型健康診断(チェックアップ)は、その目的は同じでも、異なる点もあります。相違点の2つ目は、健診後のフォローアップの形です。(相違点の1つ目はこちら)

 結果が正常範囲内であればひと安心。また1年後の経過観察という指示は、多少留意点はあるものの来年まで特に受診する必要はないという事ですから、これも大きな心配はないと考えて良いでしょう。では精密検査や経過観察が必要だと言う結果を受け取ったら?

 日本型人間ドックの場合、一般的には専門医の受診が勧められます。指示通り専門医を受診すれば、人間ドックの当初の目的は達成です。専門医が担当となってその先をフォローしてくれます。ただ、中には「わざわざ専門医にかからなければいけないほど深刻なことではない」、「毎年同じように引っかかっていながらも、元気に生活しているのだから大丈夫」と、せっかくの人間ドックの結果を活用されない方も少なからずいらっしゃいます。また、ご自身でネット検索し、深刻な病気のリストに圧倒されたり混乱されたりする方もいらっしゃいます。日本の医療では、健康診断と一般診療が別枠になっているために、その連携が円滑に行かないと健診結果が有効に活かされないというリスクがあることは否定できません。

 一方で、米国の医療では健診も含めて検査項目は全て医師がオーダーするシステムです。ご自身でこんな検査を受けたいと検査機関へ行っても、医師の処方箋なしには受けられません。従って、米国型チェックアップでは、検査をオーダーするのも、受診者の方にその結果を報告するのも、そして異常が認められた際にそれをフォローするのも、すべてかかりつけ医ということになります。もちろん必要があれば専門医を紹介しますが、その際も医師から医師への申し送りがあり、健診で見つかった異常のフォローが、より円滑に行われやすいと言えるでしょう。

 ひばりファミリーメディカルでは、両者の特徴を踏まえて可能な限り受診者の方々の健康維持のサポートができるよう、診療を行っています。

ひばりファミリーメディカル
院長 桑間 千佳 医師

725 River Road, Suite 214, Edgewater, NJ 07020
TEL:201-581-8553

https://hibarifamilymedical.com/

 

《院長室からのメッセージ》
第1回:日本とアメリカの健康診断
第2回:人間ドック?米国型健康診断?

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