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次のステージへ
《ミッキーネット LLC》

ディズニーファンとの繋がりを大切に
次のステージへ
《ミッキーネット LLC》

フロリダ州 ビジネスインタビュー

ミッキーネLLC
代表取締役(CEO)
中森(ジャマノ)敦子
https://jp.mickeynet.com/

 

トキメキ、幸せな気持ちになれる場所

 「パーク内に一歩足を踏み入れた瞬間、トキメキが生まれ、幸せな気持ちになる──それがディズニーの魅力です」と説明するのは、ミッキーネット代表取締役の中森敦子さん。その独特の世界観や空気感、キャストやスタッフらによるプロフェッショナルな対応が、一度パークを訪れた人たちを虜にしていく。

 こうした夢のテーマパークと日本を繋ぐ窓口が、ディズニー専門の旅行社「ミッキーネット」。スタッフ全員がカレッジ・オブ・ディズニーを卒業し、ディズニー社からの実地トレーニングを直接受けたプロ集団だ。ここでは、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(フロリダ)、ディズニー・クルーズライン、ディズニーランド・リゾート(カリフォルニア)、アウラニ・ディズニー・リゾート&スパ・コオリナ・ハワイ(ハワイ)をはじめ、ディズニー各テーマパークの予約代行、ホテル手配などの相談を一手に受け付けている。

ディズニーに一番近い旅行社

 中森さんはアメリカのカルチャーが大好きで、ミズーリ州のカンザスシティで留学時代を過ごした。将来は旅行に関わる仕事に就きたいと、卒業後にはサンフランシスコにある日系大手旅行代理店に就職した。そこでクルーズツアーの魅力に惹かれ、日本にいるディズニーファンにも伝えたいと考えたことが、中森さんを起業の道へと突き動かした。

 最初の頃はクルーズだけではなく、グランドキャニオンの企画ツアーなども取り扱ったが、1998年のディズニー・マジック号就航を機にディズニー・クルーズラインの人気に火が付き、次第に同社のキャビネットがディズニー・クルーズライファイルで溢れた。そこで2000年に社名を変更し、ディズニー専門の旅行社としてやっていこうと決心を固めた。

 2005年にはオフィスをサンフランシスコからフロリダ州オーランドに移し、ディズニーとの関係作りにも積極的に取り組んだ。直接販売の提携、代理店契約の獲得のほか、ディズニー予約システムの使用許可も獲得し、今ではディズニーに一番近い場所にいる日系旅行会社として、ディズニー社幹部のみならず、日本人ディズニーファンからの厚い信頼を得ている。

三隻の新しいクルーズが就航

 ディズニーのキャラクターやスタッフらと船上でのひと時を過ごし、楽しいイベントや美味しい料理を満喫する。遊び疲れたら船室で体を休め、翌朝目を覚ませば次の島に寄港して人々に温かく出迎えてもらう。こうした夢のような感覚は、数あるテーマパークの中でも、ディズニー・クルーズライン以外ではなかなか味わえない。この非日常的な空間をもう一度体験したいと多くのディズニーファンが乗船し、リピーターとして再訪する。こうしたディズニーファンの期待に応えるように、2022年夏にはディズニー・クルーズライン五隻目となる「ディズニー・ウィッシュ」の就航が予定されている。

 「コロナの影響で予定よりも半年遅れとなりましたが、この後、五、六、七隻目までの就航が決まっています。去年のクリスマスの日にディズニー・ウッシュのオブジェテーマが〝シンデレラ〟であり、来年の夏には就航することが正式に発表されました。2021年はウォルト・ディズニー・ワールドが50周年、そしてハワイのアウラニが10周年を迎えるビッグイヤーです。国際的な移動が制限されている日本の皆様にとっては、すぐにでもフロリダに飛びだしたい気持ちで一杯の方も多いと思います。弊社ウェブサイトでは常に最新情報を掲載していますのでチェックしてみてください」。

人の繋がりに支えられた30年

 ディズニーだけではない。今年はミッキーネットにとっても創立30周年の大きな節目となる。ここまで来られたのは、他でもないディズニー・ファンのお陰と、中森さんは感謝の気持ちを語る。「10年前から毎年開催し続けてきた東京でのイベントも、昨年は断念せざるを得ませんでした。それでも、弊社のサービスを利用して頂いたリピーターさん同士が繋がり、新しいファンが生まれ、それぞれが情報交換をしながら輪を広げてくれています。この、一度きりで終わらないネットワークが、私たちミッキーネットの本当の財産なのです。乗り越えるべき壁は低くはありませんが、こうした人の繋がりを胸に、ピンチを乗り越えて次のステージへと進んでいきたいと思っています」。

 

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