Home > Featured > マッサージチェアが 家庭の必需品に!
《U.S. Jaclean, Inc.》

マッサージチェアが 家庭の必需品に!
《U.S. Jaclean, Inc.》

U.S. Jaclean, Inc.
社長 マイケル 木桧 さん    Michael Kogure
https://www.daiwamassage.com

 かつて、戦後アメリカの一般家庭における憧れの商品は、三種の神器ならぬ、三種類の家庭用電化製品(テレビ、冷蔵庫、洗濯機)でした。それらが、日本と同様に豊かさのシンボルでもありました。現在ではどの家庭にも普及し、もはや家庭用品として、なくてはならないものとなりました。

 U.S. Jaclean. Inc., が マッサージチェアをアメリカに紹介してから、今年で40年になりますが、日本ではそれ以前から、電化製品売り場において、健康機器として販売されていました。

 アメリカ国内では、日本からマッサージチェアを輸入し、イベント等で紹介することから始めました。当初、多くの人びとからは奇異にみられ、からかい半分で試す人もいましたが、デモンストレーションを続けていくうちに、製品の良さが認められていきました。とはいえ、当時のマッサージチェアは家庭用製品としては認知されておらず、いざ買うとなると、皆尻込みをしてなかなか販売には結びつきませんでした。始めの数年間は展示会で1、2台売れれば良いほうで、採算の取れない日々が続きました。

 しかも、その当時は現在のような洗練されたデザインではなく、椅子の背もたれから突き出た車輪の形をしたローラーが左右に動きながら背中を上下するシンプルな機能のものでした。

 展示会でデモを重ねることによって、購買客も増え始めていきました。元々、マッサージチェアは日本で発明され、初期の頃は、日本からの輸入品でした。やがて日本の割高な人件費を避けて、生産国を台湾、中国へとシフトしていきました。マッサージチェアは、西洋の科学技術と東洋の伝統医学の両方のコンセプトを取り入れた健康機器として、アメリカ社会でも認知されてきています。

 また、時代と共に新しい技術も加わり、お客様からの声と指圧師の、より細やかなコンセプトを取り入れた機種も誕生しています。今では、数多くのセンサーが体の状態を微妙に察知し、そのコンディションに応じたマッサージができるように、人工知能の技術を駆使したモデルも投入されています。

 日本から輸入販売を開始した頃、日本およびアジア地域で販売されていたマッサージチェアを、体の大きなアメリカ人向けに販売するにあたっては、数々の課題を克服しなければなりませんでした。サイズの変更と過重対策のために、新たな金型を起こすことを余儀なくされ、メーカーとの間で理解を得られるには時間がかかりました。

 マッサージチェアの販売を続けていく中で、どのようなタッチのマッサージが、人体に良い効果をもたらすかという研究を重ねていきました。その結果、ローラー部分が人体にただ圧力を加えるだけではなく、一定のリズムとタイミングで、背中のツボを押す動作によって、血行が促進され疲労回復により良い効果が得られる、今のモデルにたどり着いたのです。

 現在、アメリカでも数多くのマッサージチェアが出回っていますが、マッサージチェアを選ぶ際には、マッサージの専門家のコンセプトが生かされた、マッサージチェアーを選ぶことをお勧めします。ダイワのマッサージチェアは指圧療法による健康改善のコンセプトと最新のテクノロジーを取り入れた健康機器として、マッサージチェアの業界をリードしてきました。

 最近ではどの製造メーカーもゼログラビティチェアを主流に商品化しています。ゼログラビティとは、NASAの宇宙飛行士が宇宙に飛び立つ際に最も重力の影響を受けにくい、イスの角度で設計された態勢のことです。足と心臓が同じ高さとなるこの姿勢は、血圧を均等化し、体にとって最もリラックスした状態を保ちます。また、筋肉の緊張が最小限となるリクライニングポジションによっ無重力状態に近い体験をすることができます。

 マッサージチェアは大きく分けると、SタイプとLタイプの2種類があります。人間の背中はSの字の軽い曲線を描いてカーブしていますが、この背中の曲線に合わせてマッサージをするタイプをSタイプと呼びます。一方、最近では背中から尻の部分まで、マッサージを行うLタイプがあります。

 それぞれ、この二つのタイプにも特徴があり、Sタイプは背中のマッサージ以外に全身を伸ばすことができる、ストレッチ機能を組み込むことが可能になりました。Lタイプでは、構造上ストレッチ機能を組み込むことができませんでした。ダイワの〝スープリームハイブリッド〟は、このローラー群を、背中と尻の部分の2ヶ所に分けて設置することによって、S、L両方のタイプの機能を組み込み、LタイプでありながらSタイプのみ可能であった、強いストレッチ効果が得られる両方の機能を備えた、ハイブリッドモデルとして登場しました。

 アメリカは、現在、長寿にはなったものの、ストレス社会と位置付けられています。年々、健康への関心は高まり、一般雑貨を扱う店も、今では、各種健康グッズが、所狭しと並んでいます。マッサージチェアは、アメリカでの認知度が、年々高まってきており、また、時代と共に進化しています。

 先取の気風があるアメリカで、アジア諸国に先駆けマッサージチェアが、なくてはならない製品となる日がくるのではないでしょうか。

You may also like
人事・備忘録 第十三回
退職・転職トレンドの終焉(続き3)
HRM
人事・備忘録 第九回
焦点を当てるべきは社員達
《HRM PARTNERS, INC.》
One Time Energy(火工品)の ちからで人々を守る
《Daicel Safety Systems Americas, Inc.》
シリコンバレーを中心に、
成功を志す企業・個人を精力的にサポート
《松本&アソシエイツ》