10月12日、JAA女性実業家の会にて日本版「Forbes」9月号の表紙を飾って間もない、「マテリアルワールド」矢野莉恵さんの講演会が開催された。
NYを拠点とし、ファッション・ビジネス界に新たなビジネスモデルを展開する、スタートアップの星、矢野さんの講演を聞けるチャンスとあって、経営者、起業家を目指す人、ファッション業界志望の学生など多くの人が聴講した。
これまでの失敗談、キッカケの作り方、環境づくりについて、自身のバックグラウンドや体験を交えた講演は、経営者・企業を志す人や学生のみならず、何かを成し遂げたいすべての人にとって刺激となる内容だった。
今まで4度の資金調達を実現している矢野さんだが、失敗を繰り返し、共感や信頼を得るまで粘り続けてきたことで、資金調達を達成、今のビジネスモデルを築き上げた。また、スタートアップ・ビジネスを遂行する上で、避けられない人脈作りにおいて、キッカケを作り続ける事が大切であると語った。そして、環境づくりについては自身の苦手意識などを交えつつ、自分に限界を作らず、常識にとらわれないことが今の矢野さんの環境を作り上げたと語った。現在の組織づくりについては、「自分だったら、こんな国にしたい。まるで国造りをしているよう」であるという。
「(スタートアップ・ファウンダーもノリの部分があると思うが、)投資家もノリなんです!」。昨日までYESだったものが、今日にはNOになる世界。このシビアな世界を切り抜けた、矢野さんの“国造り”の今後が気になる。