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ローリスクで短期間、 手軽さが魅力

POP-UP ストアが注目されている理由
ローリスクで短期間、手軽さが魅力

 

オンラインショッピングの台頭によって大手小売店や書店チェーンなどが店舗縮小を免れないという状況が続いている中、大きく小売店による実店舗の存在価値が見直されてきた近年。ニューヨークやサンフランシスコという大都市でも商業不動産の空きスペースが上昇している。
このような空きスペースを利用して期間限定で出店をする新しい商業コンセプト「POP-UP=ポップアップ」の店舗展開が数年前から注目されている。POP-UPストアは今やニューヨークの街では当たり前のように至るところで見かけるようになった。リテール業者にとって、POP-UPはどのようなメリットがあるのか専門家の意見を交えて考察する。

ポップストアのメリットとは?

オンラインで商品を売る人も増えている中、やはり実店舗を持ちたいという小売店も多くいる。リテールビジネスを営んでいる人にとってはやはりこれは大きな夢でもある。
こうした夢が簡単に実現できるのがPOP-UPストア。空いている商業スペースをある一定期間借りて、その間だけお店を開くことができるという店舗形態である。気軽にお店が出せるし、期間限定なためリスクもない。
オーナーにとっても空きスペースを無駄にしておくより経費や新しくビジネスを始める人の実験として利用されていることも多く、実際にマーケティング調査には最適なコンセプトである。

ニューヨークを拠点とするMasubuchiRealtyの増渕社長は「近年重要が増えていることは確かです。ニューヨークは家賃が高いですし、保証金、内装工事費などの費用がupfront で払えないテナントには、普通のリース契約は困難ですのでPOP-UP は安くつきますし、便利だと思います」と現況を語る。

日本からの進出企業におすすめ
手軽に出展トライアルが可能

リテールジャーナリストの平山幸江氏は、「アメリカの消費者の好みを知る、という方法はありますね。好きかどうかは試してみないとわからないんです。そういうときPOP-UPストアを利用してみるのもいいかもしれません」と米国進出を狙う企業に向けて利点を述べた。
最近は特に日本とは全く異なる消費者データの米国に進出する際にいきなり出店をする前にPOP-UPストアを出してお客さんの反応を見るリテール企業もちらほら現れてきた。リスクの回避や経費の削減、また、広告費などをかけずにお店やブランドを宣伝しながら、現地の市場リサーチも同時に出来るという多くの利点が備わるマーケティング戦略として今後も需要が増えることが予想される。

❏  利点
・新しい商品のテストをして、客の反応を図る
・スタートアップのまだクレジットがない会社には便利
・長期リースではないのでリスクが少ない
・必要なシーズンなロケーションを決定する前にエリアのテストができる
・家具や電話などが設置されていれば、そこにかかる時間とコストが少なくて住む

❏ 欠点
・短期間だけのスタップの確保が難しい
・イメージが下がることもある
・スペースが少ないので探すのが難しい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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