SANPOU USA LLC 社長金子 博信 氏
新潟県の三宝亭が初の新店舗SANPOUTEI-GYOZA&RAMEN-を1月23日にマンハッタンのイーストビレッジに開店した。イーストビレッジは日本食レストランが多く集まるニューヨーク市の「リトル東京」として知られるエリアである。
「食を通じて喜びと感動を」を使命に三宝亭は1967年の創業以来、日本でレストラングループとして事業展開してきた。今回は海外のラーメン市場の大半がとんこつスープであることへの挑戦を目標に、煮干しだしを特色にした醬油ラーメンでニューヨークでデビューした。三宝亭の代表取締役社長、金子博信氏は特製の煮干しだし醤油ラーメンに誇りを持っている。金子氏は「とんこつだしは味が濃く、外国人に分かりやすいが、煮干しだしで濃い味を出すのは難しい。三宝亭は50年以上にわたってこの味を極めてきました」と語る。このこだわりのスープの秘密は、多くのラーメン店がスープの材料を鍋に半分入れるところを、三宝亭では材料を鍋一杯に入れていること。そして、スープを沸騰させずに毎日最長で6時間煮込み、ゼラチンがスープに完全に入るようにていること。また、麺は日本から持ち込んだ製麺機で製麺しており、フレッシュなものを提供している。
客席数50席の同店では、ラーメンや餃子だけでなく、日本と中華のフュージョン料理を幅広く取り揃えている。他の代表的な料理には、海老とフルーツの揚げ春巻き、ニイガタ・サケ・ドランケン・チキン、鮪と雲丹の重ね寿司などがある。新潟から直送された日本酒もぜひ試して欲しい。SANPOUTEIは、ニューヨークでの開店を5年にわたり準備してきた。金子氏は「西海岸にレストランをオープンするほうが簡単で高い収益を見込めるが、ニューヨークは顧客を惹きつける良いレストランをオープンする場所としてふさわしい」と考えている。
