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最高レベルの提案で信頼を勝ち取る

関連企業の強みを持ち寄り、
最高レベルの提案で信頼を勝ち取る

Yasda Precision America Corporation
セールス&マーケティング・スペシャリスト
黒崎 惟史 さん

www.yasda.com

 

 岡山県に本社を置くマシニングセンタメーカー安田工業の現地法人ヤスダ・プレシジョン・アメリカ。〝最大ではなく、最高を目指す〟というスローガンのもと、創業以来、顧客にとって真に価値のあるものを提供する姿勢を貫いてきた。同社は、約10年前に販路を見直し、これまでヤスダ・アメリカから販売していたローカル企業向け機械の在庫、消耗部品、スペアパーツなどの管理は総代理店が行う方向へと転換させた。もちろん、代理店任せにせず同社の基幹部品となるスピンドル主軸と呼ばれる、加工精度に直結するパーツはヤスダ・アメリカ独自で保管し、修理内容に応じて自社のエンジニアが訪問修理もする。こうした真摯できめ細かな対応が、顧客からの厚い信頼を獲得している。

 最近ではアメリカで〝ジョブショップ〟と呼ばれる航空機部品や半導体製造装置用部品、医療向け部品の加工用に長時間の高精度無人連続加工が可能な機械の需要が高まっている。特にコロナで落ち込んでいた航空業界では需要が上向き、他の関連企業との共同プロジェクトを立ち上げ、共同でテストを行いサンプルを作成するなど、相互に良い流れが生まれていると黒崎さんは言う。「機械の高い精度と材料に負けない強い剛性が求められる世界ですので、各社の強みを持ち寄り最高レベルの提案で信頼を勝ち取っていきたい。アメリカで航空機メーカーさんと近い距離でできる仕事からは、刺激を受けることも多いです」。

 これまで韓国とインドを担当し、昨年3月にセールス&マーケティング・スペシャリストとして着任した黒崎さん。就職活動中の正月休みに帰省した岡山で行われた合同企業説明会で、安田工業とのご縁に恵まれた。シカゴでの暮らしも1年半になるが、日々の生活も仕事の進め方も全てが新鮮だという。雪の降らない岡山県南部出身の黒崎さんは、シカゴで人生初の雪かきを経験した。「車のフロントガラスを履くだけですが、こんな経験一つも新鮮です。昨年は、ディズニー好きな妻とフロリダ州のディズニーワールドに行きました。今年は日本で趣味だったキャンプにも挑戦してみたいと思っています」。仕事だけでなく私生活においても、充実したアメリカ生活を過ごしている。

 

《企業概況ニュース7月15日号 vol.296掲載》