Home > US Living > LIFESTYLE > Event > ニューヨークで、新潟県燕三条の職人技を世界に

 良質な金物製品の産地として知られる新潟県三条市・燕市は、燕三条製品の海外展開促進を目的とする〝TSUBAME SANJO FAIR〟を8月末の2日間、ニューヨーク州ブルックリンのジャパン・ビレッジ特設ホールにて開催した。展示ブースには、燕三条地域発の7社と三条商工会議所青年部が参列し、包丁やおろし金、寿司トング、ダッチオーブン、盆栽バサミなど職人の技が光る製品の数々が紹介された。また、和包丁の研ぎ方や苔玉作りのワークショップなどの他、会場には滝沢亮三条市長も駆けつけ、両地域へのインバウンドプロモーションも行われた。

 おろし金115年の株式会社ツボエ(新潟県燕市)のブースには、きめ細かな仕上がりが自慢の「ツボエの極上おろし金」の他、おろし金専用スポンジなどの各種製品群などが並んだ。中でも人差し指にかけて使用する「irogami」は、全10色のカラーバリエーション豊かなお洒落な小型おろし金。「生姜やニンニクなどが少し欲しいという時にさっと使える便利さはもちろんですが、チーズやレモンの皮などにも最適です」と、 社長の笠原伸司さんは説明する。

 主催の燕三条地場産業振興センター、燕三条ブランド推進部海外展開支援課で課長補佐を務める関川啓三さんは、「ニューヨークの方の生の声を確認でき、その合理性、寛容性、自然環境への配慮などを感じました。英語接客への課題や受け入れられやすい価格帯など新たに見えてきたこともありますので、これを機に定期的な催事開催へと繋げていきたいです」と語り、今後の展開についての意欲を見せた。

 

https://www.tsjiba.or.jp/