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Home > エリア > NEW YORK > 第14回 【NY商業不動産ウォッチング】
深刻化が進むリーテイルマーケット

 

私の10年来のリーテイルのお客様は、今年2月でマンハッタンにある3店舗を全部閉店し撤退に至った。ソーホーやコロンバスサークルの一等地にあった店舗である。マンハッタンの店舗家賃は、mom-and-pop や中小企業のテナントにはもはやアファードできる金額ではない。この10年で店舗家賃は、高騰の一途を図ってきたが、商品の値段を店舗家賃の値上がりに沿って値上げすることは現実的に不可能である。

 

今まではHigh traffic がリーテイルビジネスの成功の一つの鍵であったが、例えばソーホーのブロードウェイは、人通りはあっても店舗に入って買い物をする客が減った。Houston とCanal Street のブロードウェイ沿いにある100店舗のうち20店舗は現在空きスペースとなっている。ソーホーの家賃は、確実に下がっている。ニューヨーク不動産委員会の調べによると、ソーホーのブロードウェイの平均家賃は、昨年春per square foot あたり$824が、秋には$755 となり半年で8%の減少を示している。

この現象は、ソーホーに限ったことではない。マンハッタン市内のどこも空きスペースが目立つ。レポートによると、高級店が立ち並ぶ57丁目から77丁目のマジソン街にかけて、2月の時点で37の店舗が空きスペースであると言う。High traffic で、良い住宅地域とビジネス地域を併せ持っており家賃もマジソンやソーホーに比較して安い3番街は、最近の調査によると、59丁目から79丁目にかけて、12店舗が空きスペースで、3店舗が営業はしているものの”Available” (テナント募集)だという。

1251 Third Avenue (72nd street) は、かって”Talbots”がテナントであったが約13,000 Square Feet のスペースは、家主の提示価格が$1,8 million (年間家賃)から$1 million に値下げされても、スペースは10ヶ月以上マーケットに出ている。リーテイラーにとっては、店舗ビジネスが困難な時代であり、売り上げの不振はさらに深刻化している。

リース契約の満期を待たずリースの早期破棄や家賃の値下げを家主側と交渉するテナントが今後さらに増加するものと予想される。