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今後のマーケット拡大にも意欲的
EBARA TECHNOLOGIES, INC. 社長 安藤 直樹 氏

米国西海岸にテクノロジーセンターを設立
今後のマーケット拡大にも意欲的
EBARA TECHNOLOGIES, INC. 社長 安藤 直樹 氏

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米国西海岸にテクノロジーセンターを設立 
今後のマーケット拡大にも意欲的 

EBARA TECHNOLOGIES, INC.
社長 安藤 直樹 氏 (写真右)

 

風水力事業、環境事業、精密・電子事業の三つの事業をグローバルに展開する荏原グループのひとつである、Ebara Technologies,Inc. は、カリフォルニア州・サクラメントを拠点に、精密・電子事業カンパニーが手掛ける、ドライ真空、ターボ分子ポンプ、排ガス処理装置など排気系の製品を取り扱うコンポーネント事業、及びC M P (ChemicalMechanical Polisher) 装置、めっき装置などの半導体製造装置を扱う装置事業を軸に事業を行っている。北米はもとより、メキシコやブラジルを含む中南米、そしてアジア一部を統括し、同社の精密・電子事業分野において重要な役割を担っている。

同社の社長である安藤氏は、2011年4月に社長として着任。入社以来、精密・電子カンパニーにおいて海外営業、企画事業に携わり、シンガポール、台湾を2回、そして今回が海外駐在4回目となる。「重要顧客のサポート力を強化するため、新たに西海岸にテクノロジーセンターを設け昨年夏から稼働を開始しています。これが最近のエポックです」と安藤氏。同センターは、販売、プロセスサポートと修理などのアフターサービスを集約し、サクラメントに続く重要拠点として今後大きな役割を果たしていく。

現在、同社の製品販売率は、真空ポンプ、排ガス処理装置が6割。半導体装置は4割で、同社の販売利益率は、精密・電子事業カンパニー全体の20%を占める。「CMP装置、めっき装置などは、半導体製造産業自身が成熟化して来ていると考えられ、販売から稼働開始までのサポート技術とプロセスサポートを含むアフターサービスを充実させていくことで、顧客に継続して弊社の製品を使用していただく必要があります。逆に真空ポンプや排ガス処理装置などの製品は、半導体・液晶・太陽電池セルなど従来の市場だけでなく、医療やバイオ、エネルギー分野と用途が様々ですので、米国内での販売は、さらに伸ばせる可能性があります。現在、真空ポンプを新たにどの分野に注力して販売していくか検討中で今後の課題です」。

さらに、「今後、半導体製造分野では技術革新の一つの山が2020年に来ると言われています。その技術に我々がどれだけついていけるかが今後の課題であり、マーケットのセグメンテーションもしっかり企画し進めていきたいです」と地盤を固めた後のマーケット拡大にも意欲的である。
安藤氏の人生のポリシーは、ずばり"let it be"。その意味は、単純に「なるようになるさ」ではなく、「やるだけのことはやった。何があっても動じない」という、行動、努力の上に成り立つコーテーションである。

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