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継続的な“足元の改革”を

【Front Runner】日系企業とビッグ・ビジョンを共有しながら、
継続的な“足元の改革”を

Aukrim Preseident 木村拓也
Aukrim, LLC
President木村 拓也氏
http://www.aukrim.com

アメリカでビジネスを最大化させるにはどうすればいいのか。新たな販路やビジネスチャンスを求めて進出してきた日系企業の、どの企業もが収益化を裏付ける入念なマーケティングのうえ、進出を決定しているに違いない。それでも事業計画と現実のギャップを埋めるため、悪戦苦闘、日々の業務に追われ理想のビジネス展開が実現していない企業が多いのではないか。

エンジニア出身でありAukrim, LLCの社長である木村さんは、日本がITバブルを迎えた2000年にシリコンバレーに渡り、木村さんにとってアメリカで最初となる会社を2003年に設立。その後、ロサンゼルスに渡り、現在の会社の前身となる会社を立ち上げた。Aukrimの事業は、ITテクノロジーをベースにクライアント企業のビジネスを最大化させるための三本柱で成り立つ。そのひとつは木村さん自身のアメリカでのITやビジネスの経験を活かした、業務改善・IT活用に関するコンサルティング。二つめはスマホやタブレット端末を使った業務系ウェブシステムやアプリなどのシステム開発。三つめはデジタルメディアの制作とマーケティングサポートである。

現存するほとんどのビジネスの在り方が構築されたのは、スマートフォン・高速回線・クラウド・SaaS等のテクノロジーの進化が起こる以前の出来事であり、本来であれば根本的に在り方を構築し直すことで大幅なコスト減と収益増大が見込めるはず。世の中は「未だに紙に署名?」「どうしてこの会社はEXCELファイルが大量にあるのだ?」「製品の説明書がネットで検索できないと困る」「Apple Payで払えないの!?」というように変化してきており、仕事の進め方がスマートでないという理由で優秀な従業員を手放すことになったり、ディストリビュータから見放されたり、という話は特に日系レガシー企業からはよく聞く話だ。とはいえ、大改革してビジネスを作り変えるのは現実的には様々な面で難しい。ビッグ・ビジョンを共有しつつ、足元の改革を一緒に継続していくのがAukrimの望むところ。

同社では、北東部エリアからの問い合わせが増えていること、また、既存のクライアントに物理的に近い距離でサポートができるようにということで、2019年にニューヨーク支店を設立した。支店を守るのは、同社の三本目の柱、デジタルメディアを使った企業のオンラインマーケティングを得意とするメグミさん。「アメリカはデジタル先進国なので、B to Bビジネスであっても、オンライン・マーケティングは重要です。例えば、ウェブサイトが前時代的だと、マイナスイメージを与え、問い合わせに繋がりません。B to Cビジネスほど頻繁に更新する必要はないにせよ、ソーシャルメディアを使った情報発信でビジネスを周知していくことも大切です」と話す。ウェブサイトを更新しているからといって、SEO対策に繋げるには検索エンジンが設ける数々の基準があり、テクニックが必要だとメグミさんは言う。移り変わりの激しいデジタルの世界で、トレンドを掴み、アメリカ人の心に響くマーケティングをするにはプロにお願いした方がよさそうだ。

30代でアメリカで起業した当時は、いわゆるワーカホリックで趣味も家族も二の次状態だった木村さんは、会社経営者として酸いも甘いも経験し、今ではゴルフや家族団欒などで、しっかりオン・オフを切り替えている。「クライアントさんとは雑談・冗談も言い合える関係が望ましいですね」と言う。お互い信頼できると感じる人とのビジネスを望んでいるのだ。木村さんとの他愛ない会話の中には、日本人としてアメリカで会社を経営してきた苦労や哲学が隠されている。

《企業概況ニュース》2020年 2月号掲載

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