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米国物流におけるソリューションを提案
《LOGISTEED Solutions America, Ltd.》

倉庫・物流の専門家として
米国物流におけるソリューションを提案
《LOGISTEED Solutions America, Ltd.》

LOGISTEED Solutions America, Ltd.

社長
佐久間 悠輔 さん

21250 HAWTHORNE BLVD., SUITE 485
TORRANCE, CA 90503
https://sol-am.logisteed.com

 倉庫・物流における一連の流れから生まれる課題を、豊富な知識と優れたデータ分析力で解決し〝新たな価値〟を創造してきたLOGISTEED Solutions America, Ltd.。昨夏、米投資ファンドKKRによる買収で、日立物流がロジスティードへと社名変更し、さらにグローバルな視点を持つ倉庫・物流・ソリューションの専門家として新たな一歩を踏み出している。今年1月、同グループ会社の米国法人社長に就任した佐久間悠輔さんに、業界トレンドと今後の展開について話を聞いた。

倉庫・物流専門の 総合コンサルタント

 今、倉庫・物流業界で最も注目されているキーワードが〝省人化・効率化〟。その対応策の一つ〝RFID〟の導入を検討する企業も増え、ロジスティード・ソリューションズ・アメリカでは、その手順や効果、注意すべき点などを詳細に説明している。RFIDとは、アパレルやスーパーなどの支払システムにも使われている技術で、IC・RFタグに書き込んだ商品情報をワイヤレスで読み取り、複数商品の自動決算を一瞬で済ませることができる。もちろん、膨大な商品群を収納した倉庫でも威力を発揮する。〝フリーシッピング・24時間体制・即日配達〟が当たり前とされる時代。しかし、現実的にはトラックや配達人員の不足が深刻化し、こうしたRFIDや各種ロボットの導入に課題解決の期待が寄せられる。

「私たちは、倉庫・物流専門の総合コンサルタントです。〝サード・パーティ・ロジスティクス(3PL)〟の原点に立ち戻り、倉庫委託、人材委託、ソリューション提案まで、倉庫・物流に関することは全てロジスティードグループで解決できる体制を整えています」と佐久間さんは意欲を見せる。

従業員のモチベーションをアップ

 2024年は、ロジスティード・ソリューションズ・アメリカにとっても、佐久間さん自身にとっても大きな転換期だという。ここ数年で、世界の人々の思考やライフスタイルが一変し、ビジネス方式にも大きな変化が求められた。モノの流れも影響を受け、倉庫管理についてもう一度見直す動きが起こる中、同社ではこの5年間常に右肩上がりの成長を続けている。同社でも他の業種同様、人的リソース不足の問題は課題となっている。最適なソリューション提供には、優秀なIT人材の確保、維持が不可欠。そのため、給与や職場環境の向上を目指し、今年1月には新オフィスへ移転。さらに、最新ITラボ併設も検討するなど、様々な取り組みに力を入れている。

「カリフォルニアという土地柄、日本に興味を持つ優秀なIT人材を見つけることは難しくありません。しかし、彼らのモチベーションを維持していくには、私たちが良い環境を用意しなければいけないと考えています。これまで、日本の親会社で開発していた商材を、ローカライズしてアメリカで販売していましたが、今後は、企画段階からこちらの開発メンバーを参加させるなどもしていきたい。それにより、彼らの存在意義や仕事に対する意欲向上にも繋がると考えています」。

東部拠点の新設で 生まれるシナジー

そしてもう1つ、佐久間さんが、今年中に取り組みたいこととして、〝東部エリアの強化〟がある。現在は、カリフォルニア州から全米をカバーしている状況だが、製造業の多くが東部や中西部に集まっている状況を視野に入れ、対応拠点を東部エリアにも置きたいと考えている。

 「工場のオートメーション化により24時間体制で稼働する工場も増えました。西と東の2拠点体制にすることで、お客様のニーズにより深く対応することができ、大きなシナジーが生まれると睨んでいます」。

「加えて、物流・倉庫業務は、モノを運ぶだけではありません。最新のIT技術を活用しながら原材料を管理し、製品を適切に保管し、それらを安全に目的地に届ける──とてもシンプルな流れなのですが、これらをしっかりと構築できるかが非常に重要なのです。ロジスティード・ソリューションズ・アメリカでは優秀なIT部隊をアメリカ国内に配置し、問題が起きた際にも素早く対応できる体制を組んでいます。倉庫新設や移転の際には、様々なデータを分析して建設最適エリアを割り出したり、在庫量・出荷先データを計算したコンサルサービスも可能です。倉庫・物流に関わることであれば必ずお役に立てる自信がありますので、どんなに小さなことでもご相談ください」と佐久間さんは話を結んだ。

《企業概況ニュース 3月号掲載》

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