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《JPデジタル編》

Japan Post Holdings Co,. Ltd..
Managing Executive Officer/CDO
JP Digital Co,. Ltd.
DX Strategy/CEO

飯田 恭久 氏 Mr. Yasuhisa Iida

米国留学後、世界No.1のグローバル企業のジレット社、ウォルト・ディズニー社にて、日米を跨いでマーケティングに従事。 ダイソン社の代表取締役社長として、日本におけるダイソンのブランディングを確立。 楽天グループ株式会社の上級執行役員に就任。楽天USAの社長として、米国を拠点にインターネット業界での事業拡大の基盤作りに従事。

Pasona N A, Inc.
President & COO.
古代 賢司 Mr. Kenji Furushiro

MBA取得後、パソナグループの米国法人パソナN Aに入社。営業、人事開発部マネージャーを経て、2013年に代表取締役に就任。人材サービスの提供に限らず、全米各拠点にて最新のトレンドを踏まえた多様な内容のセミナーも開催。また地域貢献として、日系企業ネットワーキング会の開催や進出企業への基礎情報提供などを積極的に行っている。全米10拠点をベースに、日系企業のグローバル人事戦略を総合的に、また迅速に支援できるよう奮闘中。

描く、「みらいの郵便局」

 米国パソナのプレジデント・古代賢司氏が、様々な業界のエグゼクティブと対談し、日系企業の今、そして未来について深堀りしていく人気のウェビナーシリーズ。第21回目の今回は日本郵政の常務執行取締役でもありグループCDO(チーフデジタルオフィサー)そしてJPデジタルの代表取締役CEOでもある飯田恭久氏をゲストにお迎えしました。その対談の一部をご紹介します。


 

古代さん 150年の歴史がある大組織の中で、大改革を起こすというのは想像を絶する苦労だと思いますが、そういった部分での思いや現況をお話いただけますでしょうか?

飯田さん 動かないことが正で、新しいことはやらないという前例踏襲の文化が染みついている組織の中で、JPデジタルという子会社をたった3ヶ月で作ったことは、この組織に「動き」を起こす第一歩でした。アメリカでの長期駐在の経験から、日本を客観的に見てきたことが、今の自分にすごく役立っていると思いますね。こういうバックグラウンドがあるからこそ、思い切った変革を起こせたのかなと感じます。日本郵政グループのCDOに就任して最初の1年は日本全国北から南まで行脚して、郵便局長の皆さんに日本郵政グループにおけるデジタルDX推進に関して、対面で説明するということを丁寧に行ってきました。

古代さん 駐在員として海外勤務されている方は、任期を経てオペレーションやマインドセットなどアメリカ文化にローカライズされて日本に戻りますが、その後日本でのアダプテーションプロセスに関して何かアドバイスいただけますか?

飯田さん 戻った直後は結構大変でした。当時は俺がこのアメリカを仕切ってるんだみたいな思い違いがあったと思います。日本に帰ってくると目上の役員の方々もいらっしゃって、居場所を探すのに苦労しました。そんな中、たまたま日本郵政に入るという大きなターニングポイントを持つことができて、ぐっと変わったんですね。そして今、非常にやりがいを持って、わくわくしながら仕事ができています。海外で様々な業種で仕事をして培ってきたことが活かせているのかな、と思っています。今駐在をされている方々はとても貴重な体験をされてると思います。日本に戻られた際、その経験を生かしていただけるようなスイッチの切り替えができるといいのかなと、私個人的には思います。

古代さん その気づきっていうのは、どのようなきっかけからだったのでしょうか?

飯田さん 私は戻ってきて半年でコロナ禍になり、強制的に海外に行くことができなかったのです。振り返ってみると、それがスイッチのきっかけになったのかなと思います。

古代さん 環境をうまく利用してスイッチされたんですね。

では次のトピック、「みらいの郵便局」の部分を少し共有いただきたいなと思うのですが。

飯田さん 「みらいの郵便局」というコンセプトは私が掲げました。デジタルとリアルのサービスをシームレスに繋いで、お客さまにより快適な体験価値を提供するデジタル郵便局を始めようとしたのです。やっと、23年10月の中旬から新しい郵便局アプリをリリースしました。新しいアプリは郵便物の受け取りや窓口予約などといった基本的な機能を徹底的に使いやすくしたUI/UXになっています。これによりお客さまとデジタル上の接点が今以上に増え、良い体験をしてもらえるようになります。今後は、アプリを通じてグループ会社であるゆうちょやかんぽのサービス、外部パートナーのサービスに繋ぐということもできるようになっていきます。顧客起点でのDX推進をしていきます。

古代さん 大きな夢をぜひ実現していただきたいなと思いますね。その他にも「未来」で思うところはありますか?

飯田さん 全国に拠点があり、40万人が働いている郵便局ならではの、社会において求められるサービスを提供できるようにしていきたいなと思っています。5~10年はかかる長期プロセスですが、そのきっかけを作るのが私のミッションだと思って今やっています。

古代さん ありがとうございます。将来、またお話を伺う機会を是非いただきたいなと思いました。

飯田さん 最後に、楽天USA時代、私の秘書を10年以上務めてくれた方は米国パソナさんに紹介していただきました。彼女がいなかったら私は自分の仕事が本当にできなかったと思うほど、感謝していますし、彼女を紹介していただいた米国パソナさんにも今でも感謝をしております、ということを付け加えさせてください。

古代さん 温かいお言葉、本当にありがとうございます。我々も、頑張っていきたいと思います。

 

☆エグゼクティブ対談シリーズ
https://www.pasona.com/executive-search/executive-dialog/

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